魔法とは、変化したがっているエネルギー・魔素を術者の念力で練り上げて発動させるもの。

　術者の能力に比例してその力は大きくなるため、同じ魔法を唱えた場合でも、ウーヌスとトレースとではその威力にも差がある。

　魔素を練り上げて発動させる魔法には、大きく分けて一般魔法と特殊魔法がある。

　書記や伝令、触媒に火を灯すなど日常生活に使うレベルの魔法が一般魔法。

　それに対し、同じ火系の魔法でも爆発を起こすなど高位レベルのものや、大量の魔素を消費する上、精度の高い座標設定が要求される転移の魔法などは特殊魔法に属し、シゲルクラスでないと使いこなすことは難しい。

　ともすれば犯罪への転用も可能なため、日常生活に必要な一般魔法以外はむやみに使用することが禁じられている。